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自作 50MHz FM PLLトランシーバ

投稿日 2012/02/20

20年ほど前に作った50MHz FM PLLトランシーバです。

 

久しぶりに電源を入れてみましたが、まだ健在のようです。

 

まだ形が残っている自作無線機のひとつです。

50M_FM_1.jpg

写真1 フロントパネル

 

免許申請していないのでこれを使って交信はできません。

 

このトランシーバは、当時としては頑張って作っています。

 

シャシ、カバー等はアルミ材を加工した自作です。ネジ切りまでやっています。

 

チャネルは水晶切替え式ではなく、TTLで組んだPLLです。

 

51.00から51.99MHzをカバーしています。

50M_FM_2.jpg

写真2 リアパネル

 

送信出力は2W程度で、ファイナルは2SC1971 1石です。

 

ちょっと大げさなヒートシンクが付いていますが、このへんは格好優先の設計です。

 

IFは10.7MHz と455KHzです。IF部はモトローラのMC3361Pを使用して簡単にすませています。

50M_FM_3.jpg

写真3 送受信部

 

ファイナルのドライバはuPC1677Cという広帯域アンプを使用しています。

 

このあたりがちょっとめずらしい回路です。

 

PLLはMC145163Pをベースに他はTTLで構成しています。

 

周波数表示は7セグLEDで、Sメータはアナログメータです。

50M_FM_4.jpg

写真4 AFアンプ、PLL回路、フィルター、AVR

 

配線はPLL部以外は、空中配線です。生のプリント基板をグランドにして、

 

部品を空中で配線しています。

 

RFの石はひっくり返っているので分かりませんが3SKxx FETです。

 

AFアンプはTA7222APです。

 

スケルチもちゃんと効きます。

50M_FM_5.jpg

写真5 フロントパネル(天板取る)

 

ファイナルの2SC1971はかなり入手困難になりました。この石なら50MHzではもう少しパワーを絞りだせると思いますが、なにぶん回路設計がいい加減なので2Wしか出てくれません。

 

実はPLL部以外は回路図を書いた覚えがありません。

 

回路図は頭の中で、ICのテストサーキットなどを見ながら、どんどん部品を乗せては部分的にテストして作っていくという手法?です。

50M_FM_6.jpg

写真6 ファイナル 2SC1971 x 1

 

作り始めたときは、このサイズの基板収まるかどうかもわからない状態で作り始めます。^-^;

 

それでもあまりミスはなく、うまくまとまっています。

 

このような作り方はもうできません。hi

 

車載用に作りましたが、活躍することはありませんでした。





 

(JF1VRR)

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