写真1 AD9833 DDS MSOP 0.5ピッチ 変換基板に乗せる

 

それはさておき、

 

このチップは10ピンのMSOPで、写真にようにピンセットの先ほどの大きさです。

 

変換基板に取り付けましたが、ピンのピッチは0.5なので、半田付けにはちょっと技術が必要です。

 

まずチップをゲルタイプの瞬間接着剤で正確な位置に仮止めしておきます。

 

フラックスをほんのわずか塗って、すべてのピンにわざとまたがるくらい半田を盛ります。

 

半田吸い取り線で、余分な半田を吸い取って、出来上がり。

 

慣れれば簡単ですが、最初は数個パーにする覚悟がいります(笑)。

 

このDDSは、マスタクロック(MCLK)周波数は最高25MHzで、その場合最高発振周波数(ナイキスト周波数)は12.5MHzとなり、分解能は0.1Hzです。

 

今回は手持ち部品の関係で、20MHzのクリスタルを使用したので、10MHzまでのプログラマブルオシレータとして、実験してみました。この場合の分解能は約0.075Hzです。

STM32 Value Line Discovery

投稿日 2012/02/13

STM32 Value Line Discovery(STM32ディスカバリ)は、ARM 32bit CPU Cortex-M3コアを内蔵したSTマイクロエレクトロニクス社の評価ボードです。

 

デバッガ内蔵で、PC側に開発環境を用意すれば、すぐに使えます。

 

とにかく安いのがいいところのひとつ。秋月電子で1100円で販売されています。

STM32_VLD1.jpg

写真1 STマイクロシステムのST32 Value Line Discovery


 

mbed NXP LPC1768は同じCoretex-M3のCPUですが、今でも5000円超します。

 

いろいろ作って組み込んでしまうにはちょっと高くつきます。

 

その点STM32 VL Discoveryなら値段も1/5ほど。組み込んでしまっても、そう惜しくはありません。

 

さて、とにかく何か簡単なプログラムをダウンロードして、動くところを見てみたいものですが、

 

PCに開発環境を構築しておく必要があります。

 

コンパイラやデバッガなど、個々に使用することもできますが、統合環境を利用すれば効率的です。

 

私が選んだのは、IARのEmbedded Workbench EWARMです。

 

このワークベンチ(統合開発環境)は、プログラムサイズ制限と使用期間制限の2つの無償版が用意されていますが、今回は、サイズ制限版のIAR Embedded Workbench for ARM, v. 6.30, 32K Kickstart Edition
ダウンロードしました。現在のバージョンはV6.3のようです。サイズ制限は32KBです。

 

ダウンロードはここからできます。

 

デバッグに必要なST-Linkドライバもインストールしておきます。

STM32_VLD2.jpg

写真2 パソコンのUSBに差し込むとUSBメモリと認識され、内蔵のサンプルプログラムが動く


 

さっそくUSBケーブルでパソコンとつないでみます。

 

USBケーブルを接続するとパソコン側でドライバが自動的にインストールされ、STM32は32MBのUSBメモリと認識されます。(ただし書き込み不可)

 

同時に出荷時に書きこまれていたLED点滅デモプログラムが起動し緑色のLEDが点滅を始めます。

 

青いボタンを押すと、点滅スピードが変わります。

 

どうやら動いているようです。

 

プログラムのコーディング、コンパイル、デバッグはEWARM+ST-Linkでできます。

 

STM32ディスカバリはARMのCPUコアCoreTex-M3をベースにしたCPUですが、ペリフェラル(I/O, ADC etc)はSTMが独自に追加した部分です。

 

何といっても特徴は、ペリフェラルの使わない部分をオフ(クロックを供給しない)にして、消費電力を抑える仕組みです。最初は最低限のCPU機能しかオンになっていないため、プログラムは、まずはじめに使用するペリフェラルをオンにする必要があります。この辺が他のCPUとちょっと違うと感じる点です。

 

分かってしまえば、豊富なライブラリに部品が用意されているので、ちょっとしたプログラムなら、それらの部品を組み合わせるだけで動くと思います。

 

とにかく何も読まないでも使えてしまうmbedとはちょっと違うので、あれこれ探るよりはCQ出版社の本などを読んでから進めると手っ取り早いと思います。

 

特に、CQ出版社の「世界の定番ARMマイコン 超入門キットSTM32ディスカバリ」は、超入門となっているので、内容が浅いかと心配になりますが、役立ちそうなことは一通り説明されており、導入時のスピードアップには役立ちます。 




 

参考: CQ出版社 世界の定番ARMマイコン 超入門キットSTM32ディスカバリ 2011/12/1発行 \2520



 

(JF1VRR)