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スケルチの効かないC120を修理する

投稿日 2012/02/12

久しぶりに持ち出したスタンダード 144MHz FMハンディートランシーバ C120ですが、

 

スケルチがまったく効かないことが判明しました。

c120_2.jpg

写真1 受信ユニット上とコントロールユニット 緑色のボリュームがスケルチとAF音量

 

まずは目視検査。

 

異常はなさそうです。

 

受信や送信に問題はありません。

 

C120は取り説に回路図が付いており、要所要所に電圧値が記載されています。

 

スケルチ周りの電圧を測定しましたが、これも問題なさそうです。

 

最後にスケルチに使われているボリューム(5KΩ)を疑いますが、外すのは面倒なので、

 

リードを出して別のボリュームにつなぎます。

c120_1.jpg

写真2 別のボリュームでスケルチ機能を確認する。

下は送信部 ファイナルは2SC1971で、最大5W この時代ではまだチップ部品は多用されていない。


 

案の定、スケルチが効くようになりました。

 

問題のスケルチのボリュームはAF音量ボリューム、電源スイッチが一体になったボリュームです。

 

入手できそうにありませんので、分解修理することにしました。

 

面倒ですが、ボリュームを取り外し分解します。

c120_3.jpg

写真3 問題のボリュームを外す

 

内部を見ると、スライド板が外れかけて傾いていました。このスライド板はプラスチックの爪で止めてあるだけで、頼りない構造です。接触不良が多いのもうなずけます。

 

抵抗板の表面を清掃し、スライド板を接着剤で固定して元通り組み立てます。AF音量のボリュームも時間の問題なので、接着剤で補強しておきました。

 

このボリュームは、つまみ側の前がスケルチで5KΩ、後ろがAF音量で10KΩ、最後部が電源スイッチです。

c120_4.jpg

写真4 スケルチボリュームを分解する

 

ボリュームはネジ留めなどではなく、二本のアルミの鋲で固定されているので、基本的には一度分解すると元には戻せない構造です。仕方ないので、組み立て後、鋲の部分を接着剤で固定してしまいます。

c120_5.jpg

写真5 再度取り付けて、修理完了。

 

往年の名機C120が蘇りました。

 

144/430MHzのデュアルバンダーでも2万ちょっとで入手できるようになりましたが、愛着のある無線機はなかなか手放せません。




 

(JF1VRR)

コメント(6)

  • ・今日は C120のスケルチの修復おめでとうございます。流石と関心している次第です。7コールの私もC120とC420を所持しているんでかすがC120の液晶が右半分黒くなり困ってました。同じくC550の液晶も中央部が黒くなり愛着があり廃棄せずになんとか使用しております。液晶があればなんとか修復したいのすがね。おもちゃの無料修復&趣味と製作 ] 2012/2/13(月) 午後 10:33

  • こんばんは。液晶はなんともしがたいですね。液晶には周波数とオプション機能の表示のみで、Sはアナログメータ表示ですね。周波数の設定はテンキー入力でやるしかないですね。大事にしてください。(JF1VRR) 2012/2/13(月) 午後 11:04

  • オークションでジャンク品を購入、音が出たり出なかったりスケルチが効かないで困ってましたが検索でこの記事を発見し真さに的中でした。細心の注意を払いながらVRの取り外しに臨みましたがピンが折れ再利用不可になり類似品で誤魔化し500K10KでSW無でしたが何とか復活しました、基板のSWは直結して電池ケースにドグルSWを取付て完了としました。この記事が無ければ悩んだままでしたが大変助かりました有難うございます。1S ] 2014/11/26(水) 午前 9:1

  • 1Sさん、C120の音量ボリューム、スケルチの故障はほぼ100%これが原因です。ピンが折れたのは残念でしたが、復活してよかったですね。c120可愛がってあげてください。(JF1VRR) 2014/11/26(水) 午後 3:33

  • 子映像を見てVRの修理にチャレンジしてみました。結果うまくいきました。うれしいです。有難うございます。hky*ir*s20*2] 2017/9/16(土) 午後 9:46

  • > hky*ir*s20*2さん よかったですね。そのうれしさ、わかります!C120 大事にしてあげてください。(JF1VRR) 2017/9/22(金) 午後 4:30

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