なつかしいリグ Liner15

投稿日 2011/08/14

日本電業(Belcom ベルコム)の21MHz SSBトランシーバ Liner15(ライナー15)です。

 

今はなき父(JR3SYN)が使用していたリグで、もっぱら車載で使用していました。

 

小型軽量で10W。SSB専用。NB、SQL、車載用のアングルも付属しています。マイクジャックは、ヘッドホンプラグになっており、回転するので運転席からマイクを操作しても無理が生じません。

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liner15_2.jpg

大きな基板一枚で実装されている。(設計変更があったのかAF部に小さなドータボードが乗っている)


 

このリグの特徴は何と言っても、わずか11個のクリスタルで、21.210から21.440MHzを24チャンネルでカバーしているシンセサイザー方式でしょう。

 

このシンセサイザーは、2つのクリスタルの発振周波数をミックスする方式です。一方のクリスタルは約10KHz可変のVXOです。

 

たとえば、チャネル1(21.210から21.220MHzの10KHz)は、一方のクリスタルで12.5115MHzを得、もう一方のクリスタルで16.500MHz(VXO)を発振させておいて、それらをミックスします。

 

チューニングはVXOで行いますが、RITは12.5115MHzの方を変化させています。

 

21.5115 + 16.500MHz(+10KHz) = 29.0115MHz

 

ここから7.8015Mhzを引いて、21.210(~21.220)MHzを得て送信周波数とします。

 

受信はシンセサイザー出力の29.0115Mhzから受信周波数21.210MHzを引いて7.8MHzの中間周波数を得て、SSBクリスタルフィルターを通過します。

 

24チャネルは以下のような周波数構成となっています。計11個のクリスタルで21.210から21.440MHzのカバーを実現しています。(標準で全て実装しています)

 

Ch1 16.500 + 12.5115 - 7.8015 = 21.210MHz
Ch2 16.500 + 12.5215 - 7.8015 = 21.220MHz
Ch3 16.500 + 12.5315 - 7.8015 = 21.230MHz
Ch4 16.500 + 12.5415 - 7.8015 = 21.240Mhz
Ch5 16.540 + 12.5115 - 7.8015 = 21.250MHz
Ch6 16.540 + 12.5215 - 7.8015 = 21.260MHz
Ch7 16.540 + 12.5315 - 7.8015 = 21.270MHz
Ch8 16.540 + 12.5415 - 7.8015 = 21.280Mhz
Ch9 16.580 + 12.5115 - 7.8015 = 21.290MHz
Ch10 16.580 + 12.5215 - 7.8015 = 21.300MHz
Ch11 16.580 + 12.5315 - 7.8015 = 21.310MHz
Ch12 16.580 + 12.5415 - 7.8015 = 21.320Mhz
Ch13 16.620 + 12.5115 - 7.8015 = 21.330MHz
Ch14 16.620 + 12.5215 - 7.8015 = 21.340MHz
Ch15 16.620 + 12.5315 - 7.8015 = 21.350MHz
Ch16 16.620 + 12.5415 - 7.8015 = 21.360Mhz
Ch17 16.660 + 12.5115 - 7.8015 = 21.370MHz
Ch18 16.660 + 12.5215 - 7.8015 = 21.380MHz
Ch19 16.660 + 12.5315 - 7.8015 = 21.390MHz
Ch20 16.660 + 12.5415 - 7.8015 = 21.400Mhz
Ch21 16.700 + 12.5115 - 7.8015 = 21.410MHz
Ch22 16.700 + 12.5215 - 7.8015 = 21.420MHz
Ch23 16.700 + 12.5315 - 7.8015 = 21.430MHz
Ch25 16.700 + 12.5415 - 7.8015 = 21.440Mhz

 

操作はチャネルをカチカチと選んで、VXO(ボリューム)で同調させる形です。各チャネルは10KHz強あり、上下端は隣のチャネルを少しオーバーラップしています。VXOの操作には多少慣れが必要です。

 

ちなみに、上の計算で行けば、21.170から21.200MHzは16.460MHz, 21.130から21.160MHzは16.420MHzのクリスタルがあれば実装可能ということになります。

liner15_3.jpg
liner15_4.jpg
liner15_5_edited-1.jpg

(JF1VRR)