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PLC FA-M3のGPIBで制御してみる

投稿日 2011/02/28

YOKOGAWA(横河電機)のPLC(シーケンサ)を友人から借り受けたので、GPIBモジュールで真空管試験器を制御してみました。

 

もちろんPCがあれば、すべての制御は可能ですので、わざわざPLCを使用する必要はありませんが、今回はPLC、とくにラダー言語の勉強ということでトライしました。

PLC_SP28_3S.jpg

PLC YOKOGAWA FA-M3 CPU SP28-3S他
左から電源、CPU、LAN、ADC、GPIBモジュール


 

PLCはYOKOGAWAのFA-M3シリーズで、以下の構成です。
CPU:SP28-3S
GPIB:GB01-0N
EtherNet:LE01-ST

 

PC側のコンソール(計測パラメータの指定とグラフ表示)は、Visual Basic 2010 Expressでプログラミングしました。PC側の構成は以下の通りです。
PC:Windows XP
言語:Visual Basic 2010 Express
ドライバ:FUN FA-M3 Universal Network Driver 1.7
ラダー開発ツール:WideField2(YOKOGAWA)

PLC_SP28_3S_PC.jpg

PC側のコンソールとPLC グラフ表示はVBのChartコントロールを使用


 

PLC側のプログラムはラダー言語で開発します。ラダー言語の開発はWideField2を使用します。
私の場合ラダー言語は初めてでしたので、(ラダー頭になっていないせいか)最初手こずりました。なるべく簡単にするため、PCからのコマンドに従ってGPIBバスを制御する構成としました。

 

PC側はVisual Basic 2010 Expressでプログラミングしました。FUN FA-M3 Universal Network Driverは、簡単な関数コールでPLCとの接続(Ethernet)や、PLC内部リレー、レジスタの設定/読取りが可能です。PC側からPLCへ、GPIBアドレス、電源や計測機の制御コマンドを渡してやり、逆に計測値を読込みます。

 

Visual Basic 2010にはChart(チャート)コントロールが標準で用意されているので、グラフの描画に使用しました。(エクセルと連携してグラフ表示させることも可能です)

PLC_VB計測画面1.jpg

コンソール 12BH7AのEp-Ip特性を計測(計測終了画面)


 

コンソールはヒータ電圧やコントロールグリッド、スクリーングリッド、プレートの各電圧を個別に設定して、プレート電流(Ip)等を手動で計測できるようになっています。

 

また、真空管を指定(今回は12BH7A)すると、各部電圧の適正値が自動的にセットされるので、ボタンひとつでEp-Ip特性等を自動で計測し、グラフ表示することもできます。

 

現状では、計測データはグラフを表示するだけで捨ててますので、今後は記録できるように改善する予定です。

 

関連記事:PLCを使用した真空管試験器 システム構成


 

今後以下の記事を予定しています。
・ラダー言語によるプログラミング
・Visual Basic 2010におけるChartの簡単な使い方




 

(JF1VRR)

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