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6AQ8 ナショナル

 

6AQ8は高周波電圧増幅用双三極の9ピン ミニチュア管です。FMラジオなどのチューナー用を意図して設計されているようで、これ1本でチューナーを構成できます。7DJ8(6DJ8)ほどの低rp、高gmではありませんが、増幅率(μ)が高く、7DJ8の33に対し、57となっています。この高μはEp-Ip特性において各Egの曲線の間隔の広さからも見て取れます。ただ、Ep-Ip特性は高Epほど寝る傾向にあり、7DJ8ほどの直線性は望めません。


 

この球は、オーディオアンプでもよく採用されます。ラックスキットのA3600の入力段でも使われています。12AX7と12AU7の中間に位置する球で、μが12AX7の100、12AU7の18に対して、6AQ8は57ですから、重宝されるようです。

 

17EW8はヒータ電圧違いの互換球ですが、トランスレスのような低いB電圧で使われるようです。

 

規格と実測の三定数は以下のようになっています。(Ep 250V Eg -2.3Vにおいて)、
  規格値   実測値
rp        8850Ω
gm  5.9     5.3mS
μ  57     50

 

Ep 250V、PL 50KΩ、バイアス-2V、入力信号電圧1.1V(2.2Vpp)で、高調波歪率が4.46%、2次高調波が主体です。なお、PL 30KΩでも大差はありませんが、若干歪率が悪くなるようです。

エミッション実測12BH7A_6AQ8.jpg
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備考:
手持ち真空管の固体実測データですので、参考程度としてください。
三定数は規格表の参考値となるべく同じ条件で測定していますが、あまり精度は望めません。
高調波歪率は特定条件における負荷線を6次多項式で近似して計算したものです。

 

参考文献:
1962 ナショナル真空管ハンドブック
実用真空管ハンドブック
Mj 無線と実験 2010年12月号



 

(JF1VRR)