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GE 2E26(左) とRCA 2E24(右)
一見見分けがつかないが、2E24には上部にフィラメントを吊るスプリングがある。

 

傍熱管の2E26と直熱管の2E24(2E26の直熱版)のヒータ電流の変化を観測してみました。

 

2E26は傍熱管ですからカソードを持っています。2E26の規格を探してみたのですが、ヒータウォームアップタイムが載っていません。一般的な防熱のミニチュア管で11秒ですが、2E26はどうでしょうか。

 

この球はアマチュアでは50MHz程度の10W送信機を作るのに重宝する球です

 

一方、2E24は直熱管ですので、正確にはヒータではなくフィラメントと言わなければなりませんが、残念ながらこの球は、2A3や80のような赤く灯ったフィラメントを見ることができません。マイカ板を通してかすかに灯っているのが分かる程度です。

 

球の上部にスプリングがあり、フィラメントを吊っているのが分かります。(直熱管はこのフィラメントに、どのような構造でテンションをかけているかが見ものです。)

 

この球の特徴は何と言ってもそのヒータウォームアップタイムの短さ。規格ではたったの2秒です。このため、送信機などでは、この球だけヒータを切っておき、送信直前に通電するという節電オペレーションが可能となります。

 

さて、実際のヒータ電流はどのようになるでしょうか。

 

計測に当たっての問題は、電流計などをGPIBで制御するため、あまり高速には計測できないことです。
今回は500mSごとにサンプリングしましたが、精度には不安が残ります。

HWT_2E26_VS_2E24.jpg

2E26と2E24のヒータウォームアップタイム


 

上記のような計測結果となりました。

 

2E26は突入電流が多く1.5A。ウォームアップが約10秒程度で、0.785Aくらい(規格値0.8A)で落ち着きます。

 

2E24は突入電流が0.87Aと少なく、2秒後が0.67A、7秒後から0.655A程度になり、その後だらだら降下して最終的には規格値の0.65A程度に落ち着くようです。

 

2E24のフィラメント電流の規定値は0.65Aですが、2秒後にはこの値にはならないようです。(個体差があるかも知れませんが) ヒータウォームアップタイムが、ヒータ電流が落ち着いて一定値になる時を言うのか、ヒータ電流はまだ下降していても、動作可能な状態になるという意味なのかは分かりませんが、後者のほうが実利に即した規定と言えます。とすればこのグラフの2E24のように0.67A流れていても、球としてはスタンバイなのかも知れません。





 

(JF1VRR)