真空管試験器操作パネル.jpg

真空管試験器(操作パネル)の回路です。

 

7ピン MT管、9ピンMT管、12ピン コンパクトロン、8ピン GT管、6ピン UZ ST管に対応しています。

 

ヒータ電源、コントロールグリッド電源、プレート電源、スクリーングリッド電源をそれぞれの軍用ターミナルに接続します。

 

各電源と、カソードの電流をプッシュスイッチで切り替えて観測できます。

 

各電源と、カソード電圧を、ロータリースイッチを切り替えて観測できます。

 

真空管によって電極のピン配置が異なるので、小型のピンソケットとピンプラグで、規格表を見ながら

 

繋ぎ変えて対応します。

 

たとえば、12BH7Aですと、双三極管ですが、片一方のユニット1を試験する場合、

 

ヒータ H+ H-を、それぞれ4,5ピンへ

 

カソード Kを3ピンへ

 

グリッド CGを2ピンへ

 

プレート Pを1ピンへ

 

繋ぎます。

 

手動の場合の試験手順:

 

各電源の電流制限をセットしておきます。たとえばプレート電流は50mAくらいに制限しておきます。

 

①ヒータ電圧を観測しながらヒータ電源を加えます。12.6V
②電流計をヒータに切り替えて、ヒータ電流を見ます。落ち着くと300mAくらい
③真空管の状態によっては十分エージングする必要がありますが、10分程度暖めます。
④コントロールグリッド電圧を見ながら、コントロールグリッド電源を加えます。たとえば-10V
⑤スクリーングリッド電流を見ながら、スクリーングリッドの電圧を徐々に上げて行きます。規格表の参考動作例の電圧に合わせます。200V
⑥プレート電流を見ながら、プレート電源を徐々に上げて行きます。規格表の参考動作例の電圧に合わせます。250V
⑦ここで、規格表の動作例に近いプレート電流が流れていればOKということになります。12mA程度

 

このようにして、電極の接触がなく、一通り動作を確認したら、今度はeasyGPIBで各電源電圧を自動的に切り替えて、特性曲線が描けるくらいの観測データを採取します。数分で終わります。

 

最後に

 

20年、30年も保管されていた真空管は、十分エージングしないと試験するたびに観測値がふらふらと異なった値になるようです。

 

各電極の接続は確実に行わないと、思わぬ事故に遭遇します。

 

特にコントロールグリッド電圧の印加が確実であること。カソードが確実に接地されていることです。

 

小型のMT管ですと、物にもよりますがプレート電流を50mA程度流し続けると、容易に赤熱し昇天させてしまいます。





 

(JF1VRR)