easyGPIBで真空管試験システムをコントロールする

クリッ

投稿日 2010/06/13

真空管試験システムの目的は、Ep-Ip特性などをグラフ化することですから、数値をマイクロソフトのエクセルなどに直接読み込んで、エクセルの機能でグラフ化するのが手っ取り早いと思います。

 

そこで便利なのが、easyGPIBです。このeasyGPIBはフリーで使えるソフトで、各社のGPIBインターフェースをサポートしており、モジュールをエクセルにアドインするだけで使えます。

 

プログラミングはVBAで行います。VBAで作ったマクロは、エクセルのワークシートに対してさまざまな機能を実行することができます。

 

真空管試験システムで想定されるのは、

 

○ワークシートのセルから、測定パラメータを読み込む
○測定パラメータに沿って、各電源の電圧値を設定する。
○電流値等を特定のセルに読み取る
○測定パラメータの各電圧値に切替ながら、上記を繰り返す
○あらかじめ測定結果の入るセル範囲をグラフ化しておく。

 

以上が、エクセルとeasyGPIBのコンビネーションにより簡単に行えます。
VBAはBASICライクな簡単で分かりやすいプログラミング言語です。

 

測定パラメータには、以下のような項目が考えられます。

 

三極管のEP-IP特性を描く場合(12BH7Aを例に):
○ヒータ電圧値 12.6V
○コントロールグリッド電圧値 0Vから-15V (真空管の規格表を見て決めます。)
○スクリーングリッド電圧値 0V (三極管なのでスクリーングリッドはありません。)
○プレート電圧値 0Vから260V (真空管の規格表を見て決めます。)
○各コントロールグリッド電圧値における最大プレート電圧(Ipが50mA以上流れるEpの試験は行ないません。)

 

以上のパラメータをあらかじめエクセルのワークシートにセットしておきます。
VBAのマクロでは、上記パラメータを読み込んだあと、コントロールグリッド電圧を固定しておいて、プレート電圧を順次変化させ、各プレート電圧におけるプレート電流を特定のセルに読み込みます。

 

このほか、DMMの電流値が落ち着くまで数秒待機するなど、ちょっとした工夫が必要です。

 

参考:

 

12BH7A 双三極管の片ユニットを測定するVBAプログラム

 

測定パラメータと測定結果の例

 

計測データ.jpg

12BH7AのEp-IP特性

EpIp_12BH7A_001W.jpg

(JF1VRR)