TA2020-20 D級アンプの再アセンブル

投稿日 2020/05/03

トライパスのTA2020-20が一世を風靡?したのは何年前だったでしょうか。D級、それはA, B, C級の次のDではなく、アンプ、いや信号を増幅することの概念を根底から覆した(大げさ?)ものでした。それはアンプではなく電力変換器。A, B, C級というアンプの概念からは異次元のPWMという原始的な技術を用いたコンバーターです。近年のスイッチング用FETの目覚ましい発展のおかげで、実現したとも言えるでしょう。そもそもスイッチングに電力損失はありません。だから高効率。TA2020-20もガンガン鳴らしてもほとんど温まりません。

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写真1 秋月電子のUSBオーディオDAコンバータキット AKI.DAC-U2704(組み立て後)

 

その音は​​と言えば、もう真空管のアンプや、高級アンプは要らないと誰かが言ったとかいわないとか。作りっぱなしで真空管アンプでありがちなどこかから聞こえてくるあのハムもなく、低音のパンチがあって高音の透明感もある。そして手のひらに乗るような小型で100Wくらいは出せてしまう。何十万もする高級アンプは何だったんでしょうか。と、思いたくなるものです。​

 

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写真2 バーブラウンのPCM2704はバラでも販売されている @400

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写真3 出力側のコンデンサにはMUSEが使われている

 

TA2020-20使用のアンプは今でもアマ〇ンなどで購入できますが、TA2020-20が手に入って、多少の実装技術があれば作れてしまうもの。私も、2008年にトライパス社のデーターシートの参考回路をもとに、何も考えずに作り長らく愛用してきました。ところが数台のメインアンプとスピーカーを切り替える切り替え器の回路でミスをして、ショートさせてしまい、TA2020-20を昇天させてしまいました。普通は保護回路が働く(FAULT)ので壊れることはないと思うのですが、FAULTの発生でミュートやスリープさせるようにしていなかったのに加え、ショートしたまま放置状態であったため、耐えきれなかったようです。

この故障によってここ数年埃をかぶったままとなっていましたが、もう入手は困難と思っていたTS2020-20が、なんと共立エレさんに大量在庫発見。簡単にUSBケーブルでパソコンに接続すると、Windowsの場合標準のドライバが自動的にインストールされ、「USB Audio DAC」デバイスとして認識されます。

 

これだけで使用可能です。

 

今回は以前(2008年6月)作ったトライパスのTA2020-20を使用したD級アンプにつないで、音を楽しむことにしました。

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写真4 トライパス社 TA2020-20使用のD級アンプ

 

このD級アンプはトライパス社のTA2020のスペックシートに記載されている参考回路をそのまま作っています。

 

私はよい耳を持っているとは思えないので、あまり音の評価は書きませんが、PCM2704 1チップでここまでよい音がするとは、世の中進んだものです。

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写真5 10uH 3Aのコイルは、トロイダルコアで自作

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写真6 10W程度のアンプですが効率がよいので、TA2020-20はヒートシンクなしの裸

 

あこがれのPCM2704の音をやっと楽しむことができました。ばら売りされているので、いつか作ろうとチップを購入してあったのですが、キットが出たので手っ取り早く楽しむことができました。

 

音がよいと言われるUSBオーディオDAコンバータは、いろいろ出回っているようですが、音を聴き比べてみたいものです。





 

(JF1VRR)